どこかブレイクコアを想起させるような、強靭なビートの圧力。
それでいて不思議なほど緩やかで、母親の羊水の中で揺れる胎児のように心地よい。
エレクトリックギターをサンプリングして作られたと思われるメロディーのリフレクションは
FENNESZ を思わせる。カッティングの域も斬新。
ミニマルなピアノと音響的なストリングスはどこか爽やかで、美しく響く。
高音域のピアノのフレーズと波紋のようなビートに耳を澄ます。
繊細なアンビエンスの中でシンプルな生音楽器の暖かさが際立つ。
異次元空間で反響しあうようなアンビエンスと、
溶かした金属を強く打つような、滑らかでグリッチーなビート。それはまるでミニマルな映像作品のようにアブストラクト。
左右に振られる電子音が、脳の中で陰鬱に溶け合う。
Kiln は音質、音響、共に一級品。


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