2009/12/07

もう10年以上もの間、ひとつの葛藤のもとに僕は暮らしている。
それは僕を巣食う闇と言ってもいい。
血の繋がりのない父親の愛情を十分に感じれず育ってきたこと。
そして義理の父の影響で変わる母親との関係。

どの家庭にもいろいろな事情があると思うけど、かくいう僕も思春期の頃からずっと悩んでいた。
両親が離婚して5年後、誰を父と呼べばいいのかずっとわからなかった。
もっと言うなら、父と呼ぶ人を探し求めていたのかもしれない。

親ならば我が子に自分の財産や仕事を一子相伝したいと思うものではないだろうか?
少なくとも僕ならばそうだ。実の父もよく 「俺の会社を継げ」 と言っていたし、親戚の叔父さんもそうだった。
本来、父親というのは頑なにそういう生き物だと思う。
しかし義理の父にはそういう気持ちが無いのがわかる。悲しいけどこういうのは肌で感じるものだ。
僕がやりたいと言っても、言葉では嬉しい素振りをしていて、跡目を継がせることに好意的でない。
親として子を愛でる心に乏しい。温かい親心を感じない。

僕にとって、ある意味では金が正義だと思い知らされたのはこのことが原因だ。
金がなければ納得がいかなくとも不本意でも何一つ文句も言えない。
心の支えがなくて寂しくても、金だけは自分を裏切らないと信じて働くしかない。
僕は親の力を借りずに一人で何かを興すし、必ず見返してやる。これは執念に似た感情だ。
「お前も親になれば敢えて突き放す親心がわかる」などとは決して言わせない。
10数年したためていた僕の孤独がそれを許さない。僕だってずっとわかってほしかったのだから。
14の頃から親や妹を助けるために稼いできた。
それも報われないのなら。自分のために働く。

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